ミャンマー人と日本人の結婚成立まで

DF(日本人男性)と KYMT(ミャンマー人女性)は
2016年7月15日婚姻届を東京都品川区区役所に提出しました。
そして8月12日に婚姻届を正式に受理していただけました。

正直、国際結婚が成立するまでの道のりは易しくなく非常に苦労しました
またその苦労は、ミャンマー人と日本人カップルに関する情報が少ない点に起因していたと思います。
なので、これから国際結婚するカップルには同じ苦労を味わってほしくないと考え、
自身の経験を基に、婚姻までの流れ/必要書類/苦労した点などを以下に記載しています。

婚姻成立までの流れ

1. 互いの両親の了承を得る

できちゃった結婚だったので、私が妻の親に挨拶しに行くときはかなり緊張しました。
しかし了承を得られないと、必要書類を集める上での協力などが得られないため、頑張って了承してもらいましょう。
当たって砕けろ精神で行けば何とかなります。(多分)

2. 互いに必要な書類を集める

ミャンマー人側が大変です。必要書類については後述します。

3. 書類を役所へ提出する

役所はお近くの役所で構いません。ただどこに提出しても OK ということが意外に知られていません。
どうしても受け取ってくれなかったという場合には、他の役所に行ってみるというのも手だと思います。
(基本受け取ってくれないというのはないと思いますが。)

4. 法務局の職員による面談

役所では婚姻届を受理していいか判断できない場合、法務局に判断を委ねます。
これを受理伺いと言います。
ミャンマー人と日本人のカップルは少なく、受理伺いとなることが大半なのかな、と思います。
受理伺いになると法務局の方と面談する必要が出てきます。

受理伺いについて
国際結婚の場合、役所で婚姻届を受理していいかどうかの判断がつかず、役所から法務局へ提出書類が回され、法務局によって審査されることがあります。これを受理伺いと言います。筆者は受理伺いを経験し、どのようなものか記載しています。

婚姻に必要書類

1. 2人で準備する書類

2人で準備が必要な書類は婚姻届です。
ミャンマー人は姓名の区別がないので、書き方に迷う方もおられると思いますが、適当に区切ってあげれば大丈夫です。

2. 日本人が準備する書類等

日本人の方は以下2つを用意する必要があります。

・戸籍謄本
・身分証明書(免許証等)

日本人同士の結婚でも準備する書類ですので、特別な点はありません。
ただ戸籍謄本はコンビニでも取得可能になったので、チェックしておいてくださいね!

戸籍謄本について
結婚するときなど人生の中でも重要な場面で提出する必要がある「戸籍謄本」 意外と知られていませんが、郵送やコンビニで請求することができます。特にコンビニは2017年3月1日から可能になった便利な手段です。ぜひ個人カードを持っておきましょう。 また本籍地を忘れてしまった場合どうすればいいかも記載しています。

3. ミャンマー人が準備する書類等

ミャンマー人女性は以下5つを用意する必要があります。

・独身証明書(原本)
・ファミリーリスト(原本持ち出しが困難なので、コピーで可能)
・パスポート
・在留カード

また独身証明書とファミリーリストについてはビルマ語で記載された文書になるので、日本語訳も準備してあげる必要があります。かなり大変です。
なので書類自体はミャンマーにいる家族の方に代理で取得いただくのがベストと思われます。
ビルマ語から日本語に訳すのが困難な場合には、連絡ください。
N1取得済みのミャンマー人妻(KYMT)がやってくれます。(※有料です)

ビルマ語(ミャンマー語)の翻訳について
国際結婚応援団ではビルマ語で記載された独身証明書とファミリーリストを日本語へと翻訳するサービスを実施しています。A4の紙1枚当たり5000円頂戴いたします。独身証明書とファミリーリスト各1通の翻訳で15000円になると想定しています。(ファイミリーリストは裏表があるためでございます。)

なお、申述書も必要という情報が他のサイトで出てくると思いますが、申述書は婚姻届を提出する時に役所が用意してくれますので、特に前もって準備が必要なものの中には含めていません。

苦労した点

1. 妻の出産が迫っていた

以下のページでも書いているのですが、妻が妊娠に気づいたのが妊娠5ヶ月の時だったんですね。。

国際結婚応援団を立ち上げたキッカケ
婚姻届を提出したその日の帰り道、私と妻は嫌な気持ちでいっぱいでした。 本来であれば嬉しい気持ちで帰れるはずの道のりを嫌な気持ちで帰らなければならない悔しさを今でも忘れられません。 だからこそそんな思いをこれから結婚する人に味わってほしくないと強く思い、国際結婚応援団が一助になればと思っています。

でもって妻は切迫早産で入院することになり、会社も退職することになりました。
そしてあらゆる書類手続きが夫である私に振りかかりました。
世の中の仕組みを自分は全然知らないことを痛感しました。

2. 正確な情報が少ない

公的機関からの情報の公開がほとんどなく、古い体験談レベルの情報がいくつかあるだけでした。
またサイトによって情報も少し異なるため、どれが正しい情報かわかりにくかったです。
(もちろん私が国際結婚に関する基礎的な知識が足りなかったためでもありますが、、、)

日本で婚姻を検討しているミャンマー人×日本人カップルはぜひ私たちのサイトを参考にしてください!

3. 区役所の職員の対応がひどかった

ぶっちゃけこれが一番怒りを覚えました。

品川区役所に婚姻届を提出したときに、担当者が1時間ほど裏でなにやら調査を行い、

「この独身証明書は裁判官によって発行されているが、公証の弁護士ではないので認められない」
「一緒に暮らしている写真が必要」

…等々、
事前に区役所に伺い、必要な書類は何かを確認した上で準備して
提出したにも関わらず、上記のような根拠のない言葉を頂きました。

区役所で働く職員も人間です。
職員の中には手間がかかるものについては受け取りたくないという
気持ちがあるかもしれません。
今まで経験したことのないことでテンパっていたかもしれません。
人間が仕事している以上、完璧でないことは多々あります。

しかし分からないから受け取れないという対応には呆れました。

このような状況に困り、法務局の職員に電話で相談してみると、
区役所職員に「受理伺い」を指示してました。

そしてあっさり区役所職員は書類を受け取ってくれました。
その時に何も謝罪の言葉はなかったです。

子供がお腹の中にいる場合、子供の国籍に関わるので婚姻届をいつ提出したかという点は非常に重要です。
なので、受け取れないと言われて簡単に引き下がってはいけません。

国籍についてはぜひ確認しておいてください。

日本人と外国人の夫婦に子供が生まれたら
子供が生まれると色々としなければならないこと、しないと損することが増えます。国際カップルの場合には子供の国籍についても考えてあげる必要があります。手続き等を怠ると日本国籍を取るのに時間がかかったり、失ってしまう危険性があります。どこの国に所属するかということは大きく人生に影響しますので、ぜひ確認してください。

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